8試合ぶりマルチ安打の大谷翔平、試合前に指揮官が予言していた“いい兆候”とは?「地球上で最高の打者だ」

スーパースターに復調の兆しだ。

現地6月14日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、本拠地で行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「2番・DH」としてスタメン出場。4打数2安打で8試合ぶりのマルチ安打を記録すると、チームも4対3で逆転勝利を飾り、連敗を「2」でストップさせた。これで打率は.309、OPSは.956となっている。

この日、初回1死走者なしの第1打席でショートゴロに倒れた大谷だが、4回1死走者なしの第2打席では、相手先発コール・レイガンズの低めスライダーに上手くバットを合わせ、チーム初安打となるライト前ヒットをマーク。また、6回先頭の第3打席でも鮮やかなセンター前ヒットを放っており、マルチ安打は今季25度目だ。

試合前、背番号17の復調を予言していたのは、ドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督。「少し調子を取り戻しつつあるのでは?」と大谷の状態について問われた指揮官は、「そう思う。ボール球を追いかけなくなったし、力強い打球を放っている。フィジカル面も良好だし、いい兆候がたくさんある」と分析していた。

さらに、米ラジオ局『SiriusXM』の公式専門チャンネル『MLB Network』にも出演していたロバーツ監督は、「ボール球に手を出さず、ゾーン内でボールをとらえるようになったときの彼(大谷)は、地球上で最高の打者だ」とコメント。なかなか5月中旬から状態が上がらなかったが、ここ数試合の活躍ぶりを喜んでいる様子だ。

8回1死二塁の第4打席はショートフライに打ち取られたものの、マルチ安打で再び存在感を強めている大谷。はたしてこのパフォーマンスが復調のきっかけとなるだろうか。今後の戦いぶりにも注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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