川崎市の歩みと共に100周年 沖縄県人会が記念式典 川崎市川崎区・川崎市幸区

創立100周年記念式典(上)あいさつする金城会長(左)

川崎沖縄県人会(金城宏淳会長)の創立100周年記念式典が6月9日、川崎市産業振興会館(幸区堀川町)で開かれた。式典には、川崎市の福田紀彦市長や、友好都市を結ぶ沖縄県那覇市の知念覚市長らが出席。会員や関係者ら約250人が節目を祝った

式典であいさつに立った金城会長は「先人が築き上げてきた沖縄県人会を『ちむぐくるあわち、未来へ(心をひとつにして未来へ)』をスローガンに、次の100年先を見据えて歩んでいきたい」と力強く語った。

その後、福田市長や知念市長らが登壇し100周年の節目を祝福した。また、これまでの功績を称え、比嘉孝名誉会長や理事・事務局長を務めた宮森信次さんら7人を表彰し感謝状が贈られた。

式典では、沖縄で祝い事があると演奏される「かぎやで風」や祝儀舞踊の中では最も華やかといわれる踊り「松竹梅鶴亀」などが披露され、式典を盛り上げた。

同会は、1919年に川崎に開設された紡績工場に出稼ぎに来た多くの沖縄の人々が、23年の関東大震災で被災したことをきっかけに、お互いに助け合おうと翌年の24年に発足させた。

式典で披露された沖縄舞踊

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