「走れるから試合に出られている、そこしかない」ソフトバンク周東佑京が6年連続20盗塁、熱く語ったスピードスターの矜持

1回無死一塁、打者今宮の時、一走・周東は二盗を決める(撮影・栗木一考)

◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク6―2阪神(15日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクの周東佑京外野手(28)が6年連続となる20盗塁を決めた。「走れるから試合に出られているので。そこしかないので、そこが(武器)なので崩したくない」と、盗塁へのこだわりを貫く。

初回、低めの変化球を中前に運んで出塁。続く今宮健太の打席で初球から仕掛けた。「タイミングが合えばいこうかなと思っていて、タイミングが合ったから走った」。両リーグトップとなる20個目の盗塁を決めた。

61試合目での20盗塁到達は自身最速。50盗塁した2020年、20個目を決めたのは79試合目だった。その点に触れると「まあまあ、いいんじゃないですか」と笑顔を浮かべた。

盗塁は「チャンスを広げる手段の一つ」と考える選手会長。「後を打ってくれる人にどういい形でつなげられるかをずっと思ってやっている」とトップバッターとしての役割を全うしている。不調だった打撃も徐々に調子を戻しつつある。交流戦首位、そしてリーグ優勝に向けて、タカのスピードスターがこれからもチームにチャンスを招き入れる。
(大橋昂平)

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