楽天痛恨連敗で借金生活逆戻り 交流戦V足踏み 今江監督「プレッシャーに感じて力を出せていない」

 6回、広島に追加点を奪われ、マウンドの古謝(左から2人目)の元に集まる楽天ナイン

 「楽天3-4広島」(15日、楽天モバイルパーク)

 今季最多の観衆の前で反撃も、一歩及ばず敗戦。楽天は交流戦初の連敗&カード負け越しで、借金生活に逆戻り。球団史上初の交流戦優勝は16日に持ち越しとなった。今江敏晃監督は「粘りは見せたけど序盤で0-4っていうのは重たくなりました」と振り返った。

 序盤で主導権を握られた。先発のドラフト1位・古謝(桐蔭横浜大)が二回に2点を先制される。打線は二、三回と続けてチャンスを作ったが、一本が出なかった。「(序盤に)1点でも返しておけばって話ですけど、返せないところが今の状況と相手の強さ」。六回には左腕が追加点を奪われ、難しい展開になった。

 このカードで2勝すれば、自力での交流戦優勝だったが痛恨の連敗。指揮官は「プレッシャーに感じて力を出せていないので、あまり意識してほしくない」と選手へ自然体を求めた。この日、七回に2点適時三塁打を放った太田は「今までと同じように戦いたい」と話した。

 優勝の行方はソフトバンクの結果も含め、16日に全てが決まる。指揮官は総力戦で臨む考えも示し「最後いい形で締めくくれるように頑張りたい」と力を込めた。

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