彩り豊かな原画ずらり 富山市の高志の国文学館で「長谷川義史のえほん展」開幕

「しげちゃん」の原画が並ぶ一角。開会式後、帽子をかぶった長谷川さんが子どもたちと見て回った=高志の国文学館

 絵本作家、長谷川義史(よしふみ)さん(大阪)の原画など約160点を紹介する企画展「しあわせにな~れ! 長谷川義史のえほん展」が15日、富山市の高志の国文学館で開幕した。個性的な登場人物を彩り豊かに描いた原画や、絵本ができるまでの過程を伝えるラフスケッチなどが並び、来場者を温かくユーモラスな絵本の世界に引き込んでいる。9月2日まで。

 長谷川さんは1961年大阪府生まれ。2000年に絵本作家としてデビューし、これまでに150冊以上の絵本を手がけた。

 会場では高志の国文学館の室井滋館長と共作したベストセラー「しげちゃん」など代表作13作品の原画を紹介。子どもも楽しめるよう、作品は通常より低い位置に飾った。室井館長による朗読映像の上映コーナーや、作中のキャラクターになった気分を味わえるフォトスポットも設けた。

 開会式では長谷川さんが「立派な原画展を開いていただきうれしい。絵のタッチを隅々まで見てほしい」とあいさつ。紅葉ガ丘認定こども園(富山市愛宕町)の園児らと共にくす玉を割り、開会を祝った。午後には長谷川さんと室井館長によるトークショーとサイン会もあった。北日本新聞社共催。

自身の作品を説明して回る長谷川さん(中央)
開会式であいさつする長谷川さん。左は室井館長
開会を祝い、長谷川さんや室井館長が子どもたちと一緒にくす玉を割った
会場には「しげちゃん」の顔出しパネルも設置された

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