臼井麗香は”脱マスク”で4位浮上 「呼吸が楽だし、スコアにも表れてますよね」

臼井麗香はトータル6アンダー・4位で最終日へ(撮影:米山聡明)

<ニチレイレディス 2日目◇15日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6584ヤード・パー72>

14位から出た臼井麗香が6バーディー・2ボギーの「68」で回り、トータル6アンダー・4位に浮上した。

前半からアクセル全開で駆け抜けた。「結構チャンスが多くて、外したのもあったけど、落ち着いてプレーできた」と1番パー5で、幸先よくバーディを決めると3番、4番、そして8番とバーディを奪っていった。後半は「何度かラフに入れてしまった。グリーンが小さいので距離の計算が難しくて」と前半から一転、耐えるゴルフを強いられた。それでも最終18番では「最後、取れて良かったです」とご褒美として最終日へつながるバーディが来た。

3月の「アクサレディス」でツアー初優勝を飾ってから約3カ月。序盤戦を振り返った臼井は「始まったときは体の状態、筋肉量などベストな状態で臨めたけど、連戦で痩せてきた」と体の変化を一番に挙げた。今はトレーニングを多めに取り入れ、徐々に理想の筋肉量に近づいているという。

体以外にもある大きな変化が見られた。それはマスクをしていないこと。ここまで悩まされていた花粉症だが、薬を服用しマスクなしでもゴルフができるようになった。「呼吸が楽だし、熱中症気味になっちゃうんで…。ゴルフのスコアにもちょっと表れてますよね」とようやく笑った素顔を見られるようになった。ちなみに何花粉なのか。「スギと松とヒノキとシラカバと芝が2種類あって…。何種類も持ってるので、どれが当たってるか分からない」とのこと。

「今週から芝の色が緑になった。先週まで茶色が入っていたけど、あれがなくなって症状がよくなった」。これから夏本番。伸び伸びとした青い芝生とともに、マスクを外した臼井が2勝目を目指す。

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