青森県内初、木造3階校舎に高い関心 六戸学園で建築関係者ら見学会

建設中の「六戸学園」校舎を見学する参加者

 2025年度開校予定で、現在校舎を建設中の六戸町立義務教育学校「六戸学園」で11日、校舎の「構造躯(く)体見学会」が開かれた。同町や近隣自治体職員をはじめ、全国各地の設計事務所やゼネコン、森林組合といった業界関係者ら339人が参加。青森県内初で、全国でも数例しかないという3階建て木造校舎の骨組みを興味深げに見て回った。

 見学会は県産材利用促進を目的に、三八・上北流域林業活性化センターを中心に開催。木材を供給する「ファーストウッド」(東京)やSMB建材(同)木構造建築部が、主な構造について説明に当たった。

 参加者は町文化ホールで概要説明を受けた後、大型バスで建設現場へ向かい、校舎の教室や廊下となる部分を見学。県産のカラマツやスギを含む集成材が使用された構造体を眺め、柱を触ってみたり、担当者に質問したりしていた。

 円子富浩副町長は「多くの人に関心を持ってもらいうれしい。来年度の開校に間に合うよう、町として万全を期したい」と話した。

 六戸学園は、旧県立六戸高跡地に建設され、校舎は来年2月に完成予定。1~9年生約850人が入学する見込み。【全文】

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