こう使おう、救急情報キット 「じゅんちゃん一座」寸劇で啓発/十和田

寸劇を通じ、「救急医療情報キット」の有用性を伝える「じゅんちゃん一座」のメンバー

 十和田市のボランティア団体「じゅんちゃん一座」(竹内淳子座長)は8日、同市相坂の相坂上講会堂で、認知症や「救急医療情報キット」に関する寸劇を通じた普及啓発活動を行った。地区住民約10人が認知症患者に対する接し方や、同キットの有用性を学んだ。

 認知症の普及啓発を目的に2011年12月に発足した一座には、座長で市立中央病院メンタルヘルス科の竹内診察部長のほか、市内の精神保健福祉士やケアマネジャーらが参加。これまで県内を中心に全国各地で230回以上の公演を重ねてきた。

 この日は地域町内会の「相坂上えがおサロン」内で公演し、市が70歳以上の市民に無料配布する、健康保険証やお薬手帳を入れておく冷蔵庫保管用救急医療情報キットの有用性を伝えた。メンバーは「駆けつけた救急隊員が分かりやすいよう、玄関や冷蔵庫にシールを貼っておこう」などと寸劇で呼びかけた。

 また、認知症患者に対する悪い接し方と良い接し方をそれぞれ披露。竹内座長が「(患者の)プライドを傷つけないよう、優しく接してあげることが最も大事」と説いた。【全文】

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