黒島の「よかとこ」切り取る 県立大佐世保校サークル有志が撮影 厳選ポストカード

「黒島よかとこポストカード」を紹介する西宮さん(左)と宇戸さん=佐世保市内

 長崎県立大佐世保校のフォトサークルの有志が撮影した写真を使用した「黒島よかとこポストカード」が、佐世保市黒島町の島の観光拠点「黒島ウェルカムハウス」で販売されている。
 同市の黒島、高島の地域おこし協力隊、宇戸莉央さん(24)が、学生に黒島の魅力を知ってもらおうとポストカード用の写真の撮影を依頼した。
 昨年11月、同サークルの部長、西宮大翔(ひろと)さん(20)=地域創造学部3年=を含む有志5人が来島。宇戸さんからのお題“日常の風景”を撮るべく4時間ほどかけて電動自転車で島を巡り、各人が心引かれた場面でシャッターを切った。
 提出された約80枚の写真の中から宇戸さんや他の島民らで6枚に絞った。港にたたずむネコや蕨(わらべ)展望所で草を食べるヤギ、アコウの巨木、刺し身など各人のみずみずしい感性で黒島の日常を切り取った6種のポストカードが完成した。裏面にはタイトルと写真説明も記されている。
 黒島を初めて訪れた西宮さんは「教会のイメージが強かったが、教会以外にも自然や動物、おいしいご飯など魅力がたくさんあった」と声を弾ませ、「旅の思い出にポストカードを手にとってもらいたい」と笑顔。宇戸さんは「島を離れた人にも手にとってもらい懐かしい島の光景に触れてもらえたら」と話した。
 6枚セットで400円。問い合わせは黒島観光協会(電0956.56.2311)。

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