福井県嶺南地域の市町などでつくる北陸新幹線小浜・京都ルート建設促進同盟会の総会と決起集会が6月15日、小浜市遠敷のJA福井県小浜支店で開かれた。駅位置や詳細ルートの本年度末までの公表など政府・与党に求める4項目の決議を採択。会長の松崎晃治・小浜市長は「速達性に優れ、乗り換えもなく、運賃も安いなど、国土強靱化に資するルートとして(与党の議論で)決まっている」と改めて「小浜・京都」の意義を強調した。
県内首長、杉本達治知事、県選出国会議員らをはじめ約350人が出席した。松崎市長はあいさつで「北陸新幹線は全線開業してこそ最大の効果が発揮される。駅位置や詳細ルートの公表まであと一歩のところまで来ており、今年が極めて重要な年」と訴え、小浜・京都ルートによる敦賀―新大阪間の早期認可・着工に向け結束を呼びかけた。
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杉本知事は「まちがにぎやかになり、地価も上昇するなど新幹線の効果は大きい。何としても(小浜に)駅をつくり、しっかりと関西につながないといけない」と指摘。建設費の増加が見込まれることや整備期間の長さなど課題にも触れ、「日本の将来、次の世代の発展のためにも、私たちの世代がこの山を乗り越えないといけない」と述べた。
決議には、駅位置や詳細ルートの公表のほか、▽国費の大幅増加による財源確保など着工5条件の早期解決▽2025年度の認可着工、一日も早い全線開業実現▽JR小浜線が並行在来線でないことの確認―を盛り込んだ。全員でガンバロー三唱し、気勢を上げた。