台湾音楽賞「金曲奨」でココ・リー追悼演出を取りやめ、ワン・リーホン辞退で

台湾の音楽賞「金曲奨」(ゴールデン・メロディー・アワード)授賞式において、男性歌手ワン・リーホン(王力宏)が出演する故女性歌手ココ・リー(李玟)の追悼演出が取り消されることとなった。

台湾版グラミー賞とも称され、今年35回目を迎える「金曲奨」は、今月29日に台北アリーナで授賞式が行われる。主催者の台湾文化部は今月13日、昨年7月に48歳で他界した香港出身の女性歌手ココ・リーについて、授賞式で特別演出を行い、生前に親交のあったワン・リーホンがパフォーマンスを行うことを発表した。

しかし、ワン・リーホンは2021年末に不倫問題やモラルハラスメント疑惑が当時の妻の告発によって話題になり、泥沼離婚騒動が連日世間を騒がせ、一時は活動休止に入っていた。これを理由に発表後、ココ・リーのファンだけでなく一般社会からも反発の声が大きくなっていた。

ワン・リーホンは14日、所属事務所名義で声明文を発表。「公共資源を浪費し、演出の目的があいまいになるのを避けるため」として出演を辞退することを発表。さらに文化部も同日、ワン・リーホンの辞退を認めたほか、特別演出そのものを取りやめることを明らかにしている。

ココ・リーの実姉の李思林(リー・スーリン)さんは台湾メディアに対し、ワン・リーホンの出演辞退について「その決定を尊重したい」とコメントを発表している。(Mathilda)

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