御朱印ならぬ「御茶印」 オリジナル抹茶ビールも 宇都宮の銘茶関口園本店が販売

銘茶関口園本店で頒布している「御茶印」。右は「3x3」限定デザイン。

 馬場通り4丁目の銘茶関口園本店は、御朱印を模した「御茶印(ごちゃいん)」の頒布と、オリジナルの「抹茶ビール」販売を始めた。観光客が立ち寄りやすい商品を提供し、街なかの周遊観光活性化を目指す。

 「御茶印」(300円)は商店などが頒布する「御商印」の一種で、全国では記念品や地域活性化を目的に活用されている例がある。発案した関口慶介(せきぐちけいすけ)社長(37)によると、市内では初めての試みという。

 サイズははがき大で、茶つぼ形の印や黄ぶな、同店で扱うお茶やソフトクリームなどが描かれている。市内で3人制バスケットボール「3x3(スリーエックススリー)」の国際大会が開かれた際には限定デザインも制作した。今後もスポーツイベントなどに合わせて限定デザインを作る予定だ。

 「抹茶ビール」(800円)は厳選した専用の抹茶を使い、注文を受けてから溶いて提供する。ビールは那須工場でも製造されているサッポロ黒ラベルを使用し、市内工場で作られたカルビー社製のお菓子小袋が付く。

 複数の抹茶を取り寄せ、専門店ならではの視点で試作を重ねた。抹茶の香りとキリッとした風味が際立ち、渋みと苦みのバランス良い味わいに仕上げたという。

 関口社長は「観光客がたくさん通る場所なので、興味を持ってもらうきっかけになれば。鎌倉の小町通りのように、街なかのいろいろなお店を巡ってもらう姿が理想」と話した。(問)同店028.622.3394。

銘茶関口園本店で販売している「抹茶ビール」

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