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「全日本大学野球選手権・決勝、青学大2-1早大」(16日、神宮球場)
青学大が接戦を制し、2011年の東洋大以来、史上6校目の大学野球選手権連覇を達成した。
終盤のピンチを再三にわたって凌ぎきった。1点リードの八回、失策と2四死球で2死満塁のピンチを背負った。早大・尾瀬との勝負はフルカウントに。ボール球を投げることも許されない状況で背番号18の鈴木がこん身のストレートで二ゴロに打ち取り、鮮やかにピンチを脱した。
試合はまさかのミスで先制を許す苦しい展開だった。両軍無得点の四回、先発の中西が四球で出塁を許すと、続く梅村の犠打を処理した捕手・渡部が一塁悪送球。一走・小沢はその間に三塁へ進塁し、さらにガラ空きとなっていたホームへ生還。思わぬ形で先取点を奪われた。
それでも、すぐさま取り返す。直後の五回に1死三塁と絶好機を作ると、中田が右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち同点。その後の2死三塁では藤原が「迷惑ばっかりかけていたので取り返すという気持ちで。ボールに食らいつくだけ」と中前適時打を放ち勝ち越しに成功した。
先発の中西は3回0/3を1失点(自責0)。2番手・ヴァデルナが毎回走者を背負いながらも4回無失点と奮闘を見せ、最後は鈴木が2回無失点に封じて1点のリードを守り抜いた。
安藤監督は「チーム一枚岩となって最後までやりきれた。(八回のピンチは)粘り強くやれた」とコメント。「勝つことの難しさも学べていっていると思いますので、一つ一つ積み重ねていく。向上心を持って生徒達と上を目指したい」と力を込めた。
早大は相手のミスで先制するも以降は決めてを欠いた。元ロッテの小宮山監督にとっては初制覇のチャンスだったが、あと一歩及ばなかった。