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DeNAに3連敗しさえない表情でスタンドにあいさつする渡辺監督代行(右端)ら西武・首脳陣(撮影・冨永豊)
◆日本生命セ・パ交流戦 ◆西武0―5DeNA(16日、ベルーナドーム)
なすすべなく交流戦が終わった。2戦連続、今季9度目の零封負け。新人右腕の石田裕に「マダックス(100球未満での完封)」を許し、渡辺監督代行は「いつものことだけど先に点を取られ、楽にピッチングをさせてしまった」と顔をしかめた。
試合前、左翼スタンドの西武ファンから「気合を入れろ、ライオンズ」のコールがあった。敗色濃厚の終盤ではなく、試合前に起きるのは異例。鼓舞された形だが、先発の渡邉勇がわずか10球で先制点を献上した。
直後の攻撃では左前打の奥村を犠打で二塁に進めたが、長谷川が三ゴロ、元山も見逃し三振に倒れた。その後もシュート回転する直球に手を焼き、渡辺監督代行は「見逃し三振が(5個と)多すぎて。(球の)軌道にやられた」と脱帽した。
指揮官交代で巻き返しを図った交流戦は4勝14敗で2年連続最下位。攻撃陣は12球団最少の25得点にとどまり、チーム打率も16日現在で12球団唯一の1割台となる1割7分1厘と低迷した。
「投打がかみあわず、主導権を握る試合が少なかった。(リーグ戦再開までに)ちょっといろいろ考えなくちゃいけない」。ゼネラルマネジャーを兼ねる渡辺監督代行の悩みは続く。(末継智章)