西武・渡辺監督代行「2安打だとね、もうどうにもなんない」 前夜は連敗脱出も今季7度目零封負け

5回、ベンチで戦況を見つめる西武・渡辺監督代行(撮影・大泉謙也)

◆日本生命セ・パ交流戦 西武0―5広島(13日、ベルーナドーム)

連敗を8で止めた快勝から一夜明け、西武が打てない打線に逆戻りした。多彩な変化球を低めに集めてきた広島・九里亜蓮に今季最少タイの2安打に抑えられ、今季7度目の零封負け。渡辺監督代行は「丁寧に低めに集めてきて非常に良いピッチングだった。2安打だとね、もうどうにもなんない」とお手上げだった。

前日12日は5回に6本の長短打を並べて一挙5得点。全員がつなぐ打撃に徹し、今季交流戦で初のビッグイニングとなった。13日の試合前。渡辺監督代行は反転攻勢に向けて「初回の攻撃が大事になる」と語っていた。

その初回に1死から西川愛也が二塁の失策で出塁し、栗山巧が追い込まれてから粘って四球で歩いた。しかし中村剛也が空振り三振に倒れ、陽川尚将も中飛で無得点に終わった。

3回以降は得点圏に走者を進められず、渡辺監督代行は「良い形はできていたけど得点に至らなかったというのも、苦しい試合展開になってしまった」と振り返る。今季先制された試合は4勝33敗。12球団最少の142得点にとどまる今の西武には先制点が欠かせない。(末継智章)

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