「スランプの真っただ中だ」6月13試合で打率.216の低空飛行続く大谷翔平に地元メディア苛立ち!「期待されたレベルではない」

不満の声が沸々と溜まっている。

現地6月15日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でカンザスシティ・ロイヤルズと対戦し、2対7で逆転負けを喫した。大谷翔平は「2番・指名打者」でスタメン出場したが2試合ぶりのノーヒットに終わり、打率は3割を切る寸前で打撃向上の兆しがなかなか見えない。

ドジャースの背番号17が苦しんでいる。この試合は3打数無安打、1四球という内容で今季の成績は打率.305、17本塁打、44打点、OPS.948。例年は6月に好成績を残している大谷だが、今年は13試合で打率.216、3本塁打、6打点、11安打と不振が続いている。

昨シーズン2度目となる満票でのア・リーグMVPを獲得し、オフにはドジャースと歴史的な10年総額7億ドル(約1015億円)の契約を結び、三顧の礼をもって迎えられた。球界を牽引するスーパースターにとっては物足りない数字に、地元メディアも苛立ちを隠せないようだ。

ドジャースのあらゆる情報を日夜発信している専門メディア『Dodgerblue』は2位のサンディエゴ・パドレスに7ゲーム差をつけ、ナ・リーグ西地区首位を独走しているものの、開幕からの爆発的な勢いに最近翳りが見えていると注目。特に、「ドジャースのオフェンスは、この1か月間でスランプの真っただ中にいる。それはショウヘイ・オオタニの苦闘によって浮き彫りになっている」と、ドジャース打線の不調は大谷の打撃不振が原因だと指摘している。
記事内では「6月のオオタニの打率は.216、出塁率.310、長打率.412と、シーズン最初の2か月間を通して180前後だったwRC+から大きく落ち込んでいる」とデータを列挙しながら、日本人スラッガーの打撃を鋭く分析。テキサス・レンジャーズとの3連戦では2戦連発となる本塁打(3打点)を放ち数字を上げたが、「10打席で2安打のみだ」とチャンスの場面での凡打や空振りの多さに辛口な意見を並べた。

同メディアは続けて、「最近のオオタニは期待されたレベルの成績を残せていないが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、この指名打者がスランプを脱しつつあると信じている。『下に落ちる変化球を、彼はたくさん打っていると思う。それに、彼は速いボールにも対応している。肉体的にいい感じだと思うし、いい兆候がたくさんある』と楽観的だ」と、大谷へ変わらぬ信頼を寄せる指揮官のコメントを紹介する。

デーブ・ロバーツ監督は大谷の打撃不振は「5月に負った右ハムストリングがスイングに一時的な影響を及ぼしている」と見ており、打撃スランプを深刻には捉えていないようだ。

記事では最後に「全体的に、オオタニはまだ素晴らしいシーズンを送っている。どの選手もシーズン途中で、何度もスランプに陥るものだ」と締めくくり、スーパースターの打撃復調を見守っている。

得意としている6月も半分を過ぎた。指揮官の厚い信頼は変わらないが、スーパースターの打棒爆発にLAファンの気持ちはやきもきしている。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社