「ここで決めたかった」J1アビスパ福岡の佐藤凌我がホームで約10カ月ぶりのゴール

前半、先制点を決める福岡・佐藤(撮影・軸丸雅訓)

◆明治安田J1第18節・福岡2―0鳥栖(16日、ベスト電器スタジアム)

福岡市出身のFWが貴重な先制点をもたらした。前半終了間際、佐藤凌我は岩崎悠人のクロスをファーサイドで待ち構え、相手が処理をミスしたボールをゴールにねじ込んだ。「常にああいうポジションを取っていることが大事」。ゴールの匂いのする場所を嗅ぎ分ける。まさにストライカーの仕事だった。

昨年9月に左膝に大けがを負って長期離脱。ホームのベスト電器スタジアムでのゴールは昨年8月30日の天皇杯準々決勝の湘南戦以来だった。「やっぱりここで決めたいと思っていましたし、鳥栖戦で決めたいと思っていたので実現できてよかったです」。

ただ、前半の立ち上がりは押し込まれたことへの反省も忘れなかった。「なかなか自分たちの思った形でボール奪うことができない。それは、前線の自分に責任がある。そこはなんと点で盛り返したことがよかった」。次節は首位の町田戦。「3連勝はすごく大きい。この流れを途切らせないように自信を持って戦いたい」と力を込めた。

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