ソフトバンクのドラフト6位ルーキー大山凌、 阪神の中軸から3者連続奪三振 「学生時代は全部三振取りにいった」

9回2死、3者連続空振り三振に仕留めガッツポーズする大山(撮影・栗木一考)

◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク1―4阪神(16日、みずほペイペイドーム)

ソフトバンクのドラフト6位ルーキー大山凌投手(22)が、プロ最長の2イニングを投げ、無失点の好投を見せた。2イニング目はクリーンアップを3者連続三振に抑える投球も披露。「初回は状態良くないかもって思っていたんですけど、2イニング目入ってからはリズム良く投げられてよかったと思う」と振り返った。

9日に初昇格した大山は、ここまで3試合4イニングに登板し8奪三振。この試合では、3番渡邊諒、4番佐藤輝明、5番前川右京と三者連続で空振り三振を奪ってみせた。それでもルーキーは「あっちからしたら初めて見る球で軌道も分からない。自分の方が有利だと思うので、まだ励みにはならない」と謙虚に応えた。

ただ、東日本国際大では29試合に登板し、147奪三振を記録するなど、元から三振へのこだわりは強い。「どう打ち取ろうかというよりかは1球1球しっかり投げ込むって思っているが、学生時代は全部三振を取りにいっていた。それが今も出ているんだと思う」と自分を分析する。

倉野信次投手コーチは、これまで石川柊太投手が担ってきたロングリリーフのポジションを大山に任せることを明言。「球の質はキャンプから評価していたので、その再現性を高めることを目標にファームでやってもらっていた。それがうまくできてきたなという風に思っている」と評価する。つかんだチャンスをものにして、これからも強打者から空振りを奪う。(大橋昂平)

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