巨人・阿部監督「必ずつながる」勝ちに等しい死闘ドロー 交流戦負け越しも2位タイ死守

 引き分けに終わり、引き揚げる阿部監督(左)撮影・中島達哉

 「日本ハム3-3巨人」(16日、エスコンフィールド)

 勝ちに等しいドローに、巨人・阿部慎之助監督の声も弾む。1点を追う八回、2死から助っ人・ヘルナンデスが同点3号ソロを放った。敗戦までアウト4つの状況。一気に4位転落の可能性まであった一戦で、2位タイを死守して交流戦を終えた。8勝9敗1分け。試合後は前向きに課題と収穫を語った。

 「負けなかったというのがね。大きなホームランだった」。6連敗で迎えた日本ハム戦で2連勝。3連勝を狙った一戦で岡本和が四回、2戦連発となる12号2ランを放った。4番の復調も確かな収穫。7人の小刻みな継投に「リリーフが頑張ってくれたよ」と労った。

 「収穫も反省もたくさんあった。ただ、負けなかったというのは、交流戦明けに必ずつながると思う」。21日からはリーグ戦が再開する。シーズンは残り77試合で、首位・広島とは3ゲーム差。正念場となる真夏の決戦に向け、弾みを付ける3時間53分の死闘だった。

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