ブラックベリー収穫最盛期 今井さんの農園(群馬・太田市)

 群馬県太田市新田天良町の今井ベリー園でブラックベリーの収穫が最盛期を迎えている=写真。代表で兼業農家の今井信夫さん(72)が8年ほど前から栽培を始め、16日は10キロを集めた。

 育て始めたきっかけは、今井さんが知人から譲り受けた1本の苗木だった。翌年に11キロ採れたことから収穫のしやすさに目を付けたという。「栄養価の高さ」にも着目した。

 2千平方メートルの畑で3品種80株を栽培するまでになった。品種を分けることで収穫期をずらしている。鶏ふんや竹炭、石灰を使った「特製肥料」での有機栽培にこだわる。

 今井さんたちはこの日、バケツを片手に長さ5センチほどに育った黒い果実を一つ一つ摘み取った。収穫は8月上旬まで続く見込み。今年は天候に恵まれ甘味が強いとする。「ビタミンやカルシウムが豊富。家庭での健康づくりに役立ててほしい」と話した。

 5年ほど前には遊休農地を有効活用しようと、地元の有志と「太田ブラックベリー友好会」を設立した。11人が今井さんやその親戚が所有する耕作地を使い、栽培面積を広げている。

 ブラックベリーはJA太田が運営する城西の杜直売所(同市城西町)で買える。100グラム200円。ベリー園では1キロ1500円で収穫できる。

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