吉高由里子さん「毎週したいぐらい」紫式部が過ごした越前の地で大河ドラマPV 福井県、岸谷五朗さんとトーク

トークショーを繰り広げる紫式部役の吉高さん(中央)と父藤原為時役の岸谷さん(右)=6月16日夜、福井県越前市文化センター

 福井県越前市ゆかりの紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」の越前編に合わせたパブリックビューイング(PV)が6月16日夜、同市文化センターで開かれた。まひろ(紫式部)役の吉高由里子さん、父藤原為時を演じる岸谷五朗さんがトークショーに登場。越前国府が置かれていた平安時代から千年にわたる越前市の歴史と文化に感じた思いを語った。

 紫式部が越前で暮らした歴史を地元の誇りにつなげようと、市や県などの紫式部プロジェクト推進協議会が企画。越前編は5月26日から始まっており、式部の結婚を巡る思いなどが描かれたこの日の放送を来場者約千人がスクリーンで観覧した。

⇒吉高由里子さん、福井の印象は「カニですよね、大好物」

 吉高さんと岸谷さんは、トークショーで越前和紙の産地など市内ゆかりの地を巡った印象を披露。岸谷さんは紙祖神を祭る岡太(おかもと)神社・大瀧神社を参拝し「入った途端に神聖な空気を感じた」と振り返った。吉高さんは越前和紙に文字をつづった体験から「紙の種類によって書き心地が全然違う」と伝統技術の奥深さに感動した様子だった。

 放送後にも2人がトークを交わし、越前国府のセットには福井県の県木のマツがあしらわれているなどのこぼれ話が明かされた。2人が産地の工房で紙漉(す)きを体験した際の和紙も壇上で披露された。

 吉高さんは「たくさんの人に楽しんでもらえているのが分かって、毎週PVしたいぐらい」と笑いを誘い、「(撮影は)まだまだ続くけれど頑張れそうな気がしてきた。越前の皆さん、ありがとうございます」と笑顔で手を振っていた。

 来場した同市の女性は「越前編で地元の歴史が注目されて誇らしい。伝統工芸の良さも全国に伝わってほしい」と話していた。

© 株式会社福井新聞社