釜に入れられ茹でられている仲間を見るしかなかった「犬」=韓国

家で飼育していた犬を食用のために不法処分した容疑で、60代の男性が警察に逮捕され調査を受けている。

韓国のチェジュ(済州)東部警察署によると、この男性は今月12日午前、済州市の果樹園で犬1匹を不法処分した容疑を受けている。

通報を受けた動物保護団体である遺棄犬保護所の関係者が現場を訪れた時、犬はすでに不法処分された後で、現場にはその際に使用されたとみられるおのなどがあったという。

動物保護団体の関係者は「現場に着いた時、犬1匹はすでに釜の中にいた」とし「目の前で全ての様子をみていた他の犬は動くこともできず、ただ震えていた」と語った。

男性は警察の調査で「体の具合がよくないので、ポシンタン(補身湯:犬肉を使用した滋養強壮スープ)にして食べようと思った」と陳述したという。

韓国ではことし2月、「犬の食用終息特別法」の施行により、犬を食用の目的で飼育したり屠殺・流通・販売する行為などが全て禁止された。食用目的で犬を処分すれば3年以下の懲役または3000万ウォン(約340万円)以下の罰金、飼育・繁殖・流通すれば2年以下の懲役や2000万ウォン(約227万円)以下の罰金し処する。罰則の条項は、公布後3年が過ぎた2027年から施行される。

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