3年間 九州無敗 レスリング・小川(島原)が貫禄勝ち 全九州高校大会

【レスリング男子個人55キロ級決勝】小川(島原、左)が福冨(鳥栖工)にタックルを仕掛ける=佐賀県嬉野市中央体育館

 実力者が集まったレスリング男子個人55キロ級は、51キロ級で17歳以下の世界王者になった経歴を持つ小川(島原)が貫禄勝ち。春の全国選抜大会団体を制した鳥栖工(佐賀)勢を準決勝、決勝で連破した。
 このところ、上位大会で後半にポイントを奪われる試合が続いていたため、今回は「攻めきること」を大事に本番へ臨んだ。準決勝は小学時代からのライバル怡土と対戦。2-1の残り30秒でタックルに入られても冷静にいなし、逆にバックを取って4-1と引き離した。大村市出身の福冨との決勝は、カウンターで小まめにポイントを重ねて9-0。狙い通りの試合運びで完勝した。
 これで全九州大会は昨年までの51キロ級に続いて“3連覇”。秋の九州新人大会を含めて高校3年間を九州無敗で終えた。すでに全国や世界で活躍しているトップ選手だが「九州は簡単にいかない相手が多いので、そこはうれしい」と素直に喜んでいた。

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