大波3兄弟、丹治兄弟らが最後の朝稽古 大相撲荒汐部屋の福島合宿が終了

激しくぶつかり合う若元春(左)と若隆景

 大相撲荒汐部屋が福島市で行ってきた合宿は16日、全日程を終えた。市内出身の力士「大波3兄弟」や「丹治兄弟」らが、市相撲場で最後の朝稽古に汗を流した。

 大波3兄弟の長男若隆元(32)=本名・大波渡=と次男若元春(30)=本名・大波港=、三男若隆景(29)=本名・大波渥=や、丹治兄弟の兄大賀(21)=本名・丹治大賀=と弟丹治(18)=本名・丹治純=らが早朝から、ぶつかり稽古などに励んだ。先場所で右足親指をけがした若元春は若隆景と相撲を取り、順調な回復ぶりを見せた。

 荒汐親方(元幕内蒼国来)は「ここでつくった体で精いっぱい戦い、良い成績を残したい」と話した。若元春は「来場所までにけがを治して、自分の力を出し切る」と意気込んだ。

 朝稽古が一般公開された8日間で延べ約7400人が来場した。二本松市から訪れた無職安斎政好さん(80)は「生で見る取組は迫力があった。(7月の)名古屋場所での活躍が楽しみ」と声を弾ませた。

© 株式会社福島民報社