第11期会津中央病院/女流立葵杯 上野女流立葵杯がシリーズ2連勝で3連覇 福島県会津若松市

3連覇を果たし、笑顔を見せる上野女流立葵杯

 囲碁の女流タイトル戦「第11期会津中央病院・女流立葵杯」の挑戦手合三番勝負第2局は16日、福島県会津若松市東山温泉の今昔亭で打たれ、上野愛咲美女流立葵杯(22)が挑戦者の向井千瑛六段(36)に勝利し、シリーズ2連勝で3連覇を決めた。

 上野女流立葵杯は昨年の防衛以来1年ぶりの女流タイトル戴冠で、通算獲得タイトルは14期となった。女流立葵杯の3連覇達成は郡山市ゆかりの藤沢里菜女流本因坊(25)=5連覇=に次いで2人目。

 第2局は午前9時に立会人の謝依旻(しぇい・いみん)七段が対局開始を告げた。温知会の南嘉輝理事長、福島民報社の関根英樹取締役事業局長、日本棋院の宮崎龍太郎常務理事(七段)らが冒頭を観戦した。対局は黒番の上野女流立葵杯が下辺から模様を描き、白番の向井六段が侵入してしのぐ進行となった。人工知能(AI)による評価値が一時白に傾いたが、黒が冷静に押し切り185手で中押し勝ちした。

 就位式が行われ、日本棋院の小林覚(さとる)理事長が上野女流立葵杯に允許(いんきょ)状を手渡した。南理事長と福島民報社の芳見弘一社長が両対局者に記念品などを贈った。優勝賞金700万円、準優勝賞金220万円。

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