中国人民銀、1年物MLF金利据え置き 差し引き550億元の吸収に

[上海/シンガポール 17日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は17日、1年物中期貸出制度(MLF)を通じて金融機関に1820億元(250億8000万ドル)を供給し、金利は市場の予想通り2.50%に据え置いた。

ロイター調査では市場関係者31人中30人が金利据え置きを予想していた。

今月は2370億元相当のMLF融資が満期を迎えるため、差し引きで550億元の吸収となる。

人民銀はまた、期間7日のリバースレポで40億元を供給。金利は1.80%で据え置いた。

ゴールドマン・サックスのエコノミストはノートで「国債発行ペースの鈍化と民間セクターの信用需要低迷により最近のフロントエンド流動性は潤沢であり、人民銀が短期的に預金準備率(RRR)を引き下げる緊急性は低下している」と指摘。「金融緩和予想を1四半期後ずれさせ、第3・四半期に25ベーシスポイント(bp)のRRR引き下げが1回、第4・四半期に10bpの政策金利引き下げが1回、それぞれ実施されると予想している」とした。

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