老朽化進む「公園遊具」 更新か?撤去か? 設置は40年以上前、色褪せた“動物オブジェ”をどうする?

全国的に公園遊具の老朽化が進み、更新や撤去が進む昨今。鳥取県米子市では、そんな公園遊具を子どもたちの手によって生まれ変わらせる取り組みが行われました。

16日、米子市の湊山公園で行われていたのは、ライオンやカンガルー、カバなど、子どもが乗って遊べ動物オブジェのペンキ塗りです。

ボランティアの代表 原麻美さん
「私も小さい時から来てる公園なんですけど、子どもが生まれてまた来るようになったら、色がほぼなくなっていて…」

この公園にあるオブジェ、40年以上前に設置されたとあって劣化が進んでいます。

欠けた部分をパテで補強するなどしていましたが、長年不恰好な状態が続いていました。

ということで、原さんの呼びかけで集まったおよそ70人が、「色塗り大作戦」に挑んだというわけです。

子どもたちは動物ごとに決められた色をどんどん塗っていきます。

参加した子ども
Q.今どこ塗ってるの?
「お腹らへんです。こうやって寝転がった方が塗りやすい」
「楽しい!」
Q.色塗ってどんな感じになりそう?
「なんか楽しそう」

ハケで塗るだけでは飽き足らず、手で塗ったり、中には全身ペンキだらけになったりした強者もいました。

そして、開始からおよそ1時間後…

なんということでしょう。覇気のなかったライオンは勇ましい赤色に。

耳だけ補強されていたヒョウは鮮やかなピンクに。

そして、シマウマは、角こそありませんがユニコーンのような鮮やかな見た目に生まれ変わりました。

カラフルに生まれ変わった動物たちに、子どもたちも大喜びです。

ボランティアの代表 原麻美さん
「こうやってみんなで色塗ったりして、再利用というか、使えるものは使っていくのもとっても良いんじゃないかな」

米子市都市整備課 本干尾崇史 課長
「実際子どもたちが楽しんで作業してもらえたということで、今後1つのやり方として考えていきたい」

これからはカラフルな動物たちが子ども達をさらに笑顔にしてくれそうです。

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