中国とNZ、キウイが友好・ウィンウィン関係の証拠に

中国とNZ、キウイが友好・ウィンウィン関係の証拠に

ニュージーランド産キウイフルーツを検査する税関職員。(2023年4月7日撮影、上海=新華社配信)

 【新華社上海6月17日】中国では多くのスーパーや八百屋で、ニュージーランドに本社を置くゼスプリインターナショナルのキウイフルーツを見つけることができる。同社の中国事業部門トップ、アイバン・キンゼラ氏はこのほど新華社の単独インタビューに応じ、中国の消費者の食卓に届けられる一つひとつのキウイフルーツは、両国間の友好とウィンウィンの関係の証拠でもあるとの見解を示した。

 20世紀初め、一人のニュージーランド人が親族訪問のために中国を訪れた際、湖北省宜昌市からキウイフルーツの種をいくつか持ち帰った。それがニュージーランドで広く栽培され、地元の人々に愛される果物になった。外見がニュージーランドの国鳥キウイに似ているため、地元の人々から「キウイフルーツ」と呼ばれるようになったと言われている。ニュージーランド産キウイフルーツは20世紀半ばから世界各地への販売を開始し、1997年には「ゼスプリ」ブランドが確立された。

 キンゼラ氏は中国市場について、ゼスプリにとって非常に重要で、企業に巨大なビジネスチャンスを提供してくれるとし、「2024年の対中輸出量は19万3千トンに増え、世界向け供給量の27%を占め、中国は国別でトップの座を維持する」との見通しを示した。

 中国市場の消費力は非常に高いとの考えも示した。同社は現時点で中国の60数都市に店舗を展開しており、中国とニュージーランド間の経済貿易関係の強化に伴い、向こう5年で対中輸出量が倍増するとの確信を示した。

 発効した地域的な包括的経済連携(RCEP)協定については、通関手続きが簡素化され、貿易の円滑化が進み、関連する監督・管理措置の規範化、合理化も進んだと評価。キウイフルーツなど生鮮食品は食品検査・検疫の要件を満たすことを前提に、よりスピーディーかつ適切な価格で中国の消費者に供給できるようになるとみている。

 同氏はさらに、「中国ではこれまで、代理店を介した販売提携の方が多かったが、ここ数年はコールドチェーン対応倉庫や包装設備などへの投資に乗り出し、直営事業を拡大し続けている」と語り、中国での事業展開が順調なことから、中国市場への投資拡大を選んでいると明かした。

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