「やっぱりちょっとおかしい」 交流戦ノーアーチのソフトバンク山川穂高が異例の完全休養 2日間で「何が本来の姿なのか」を問い直す

16日の阪神戦の9回1死、遊ゴロに倒れた山川(撮影・栗木一考)

ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が、2日間の「完全休養」でリフレッシュする。交流戦は全18試合に出場しながら、代名詞の本塁打はなし。休日もドームに足を運ぶなど〝練習の虫〟として知られるが、交流戦最終戦だった16日の阪神戦後に、チーム練習がない17、18日は「バットを振らない」と明かした。

12本塁打、48打点で両部門のリーグトップに立つが、本塁打は交流戦前の先月22日の楽天戦での2打席連発が最後で、現在21試合、89打席もアーチがない。交流戦では打点も3しか稼げず、「やっぱりちょっとおかしいですよね、打ち方として。これが何によるものなのかをこの4日間でしっかり考えたい」とリーグ戦再開までに不振の原因究明を図る。

試合前のアーリーワークでは若手選手に交じって打撃練習を行い、休日も1人でみずほペイペイドームを訪れてバットを振ってきた。これまでも試合前の準備や構え方を試行錯誤してきたが、6連戦が3週間続いた多忙な日々では突破口を見いだせず、山川としては珍しい「完全休養」を選択した。「あんまりしないですけど、この2日はバットを振らないでおこうかなと思います。体を一回休める」。開幕から全62試合に4番で出場し続けて疲労の軽減にも努める。

完全休養する2日間は今季だけでなく、好調時の自身の映像に加え、好調な近藤の打撃フォームなど膨大な量の映像をチェックして「何が本来の姿なのか」を自分自身に問い直す。

「この苦しんだ21試合が後半戦、いい形でつながることを信じてやっていきたい」。リーグ戦は21日のロッテ戦(北九州)で再開。山川らしいどでかい一発で、一試合でも早く復調のきっかけをつかみたい。(大橋昂平)

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