【MLBデータコラム】「スピードスター」は誰か、日本人選手メジャー盗塁ランキング

日本時間6月2日、ドジャースの大谷翔平がロッキーズ戦の3回に二盗を決め、メジャー通算100盗塁を達成した。これは日本人選手3人目の快挙である。メジャーリーグでの日本人選手の活躍は、ピッチャーやバッターとしてのパフォーマンスに目が行きがちだが「盗塁」でも多くの選手が輝かしい成績を残している。今回は、MLBでの日本人選手の盗塁成績に焦点を当て、その上位5人をランキング形式で紐解いていきたい。

【MLBデータコラム】日本人投手1年目の成績は?

1位:イチロー 509盗塁(2001-2019年 通算2653試合)イチローは、日本のみならずMLB史上でも屈指の盗塁成功者といえる。2001年のルーキーイヤーには56盗塁を記録し盗塁王に輝き、その後も30盗塁以上を10回達成。キャリアを通じて、その卓越したスピードと盗塁技術で多くのピッチャーとキャッチャーを翻弄した。509盗塁はずば抜けた成績で他を圧倒している、まさに日本が生んだ世界のスピードスターだ。

2位:松井稼頭央 102盗塁(2004-2010年 通算630試合)松井稼頭央は、ニューヨーク・メッツでの活躍が記憶に新しい選手。西武ライオンズ時代に三度の盗塁王を獲得した俊足がメジャーで花開いたのは、2007年のコロラド・ロッキーズ時代。2番(後に1番)を任されたこの年は、腰痛で戦線離脱していたこともあり、104試合の出場ではあったが、32盗塁を記録している。

3位:大谷翔平 101盗塁(2018年- ※通算783試合)今回のランキングで唯一の現役選手なのが大谷翔平。おなじみ投打の二刀流が見せるもうひとつの才能が盗塁技術。キャリアハイは2021年の26盗塁で、その後もコンスタントに二桁盗塁を積み重ねている。打者に専念している今年は、すでに15盗塁を記録しており、自己記録更新も狙える。ホームランバッターではあるがシングルヒットで出ても、盗塁の脅威にさらされる相手バッテリーはたまったものじゃないだろう。

4位:青木宣親 98盗塁(2012-2017年 通算759試合)青木宣親は、ヤクルト・スワローズ時代の2006年に盗塁王を獲得(41盗塁)した俊足の外野手。その実力はメジャー1年目の2012年、ミルウォーキー・ブリュワーズ時代からいかんなく発揮され、この年30盗塁を記録、イチロー以来となるルーキーイヤーでの30盗塁達成となった。

5位:井口資仁 48盗塁(2005-2008年 通算493試合)井口資仁はその堅実なバッティングや守備力で注目されることが多かったが、福岡ダイエー時代に盗塁王を二度達成している通り、走塁面でも確かな技術を持ち、メジャーでもコンスタントに盗塁を重ね、シカゴ・ホワイトソックスでのデビューから3年連続2ケタ盗塁を記録した。

【インターリーグ速報】カブス鈴木誠也、4試合ぶりの8号ソロで勝利に貢献

メジャーリーグにおける日本人選手たちは、その優れた盗塁技術でチームの勝利に大きな貢献を果たし、特にイチローのような選手は、盗塁によってゲームの流れを変える力を持っていた。これからも多くの日本人選手がその俊足を活かし、さらにイチロー以来の盗塁王誕生にも期待していきたい。

(SDAA編集部)

※)日本時間2024年6月14日時点

© 株式会社共同通信デジタル