94%が「原爆投下に至る歴史展示は維持すべき」市民団体が原爆資料館展示更新に向け外国人来館者へアンケート

展示リニューアルに向けて今後、基本設計が作成される長崎原爆資料館について、市民団体が独自に行った外国人来館者へのアンケート結果を17日、長崎市に提出しました。

アンケートは、日本の戦争加害の歴史展示の維持を求めている市民団体が「世界に伝わる展示にするためには外国人の意見も反映すべき」との考えで今月上旬、外国人来館者に実施。オンライン形式でアメリカや中国など134人から回答がありました。

「原爆投下に至る歴史の展示は維持すべきか」という問いには、94%が「維持すべき」と回答したということです。その理由として、多くの人が「日本のアジア侵略や植民地支配によって中国・欧米と戦争になり、結果、原爆が投下されたから」や「原爆の被害を強調するだけでは、世界の理解と共感を得られないから」を選びました。

世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会 関口達夫さん:
「原爆投下に至る歴史、これも一定の国際理解になっているような気がするんですね。やはり今の展示を維持してですね、まだ不足してるという意見もあるわけですから、これを改善するような方向でぜひ展示の更新に反映させて頂きたい」

市の担当者はパブリック・コメントや市民参加ワークショップの意見などとあわせて検討していきたいと回答しました。

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