『高知の夏』を盛り上げへ よさこい祭りに向け高知県内各地で始動!

8月のよさこい祭りに向けて高知県内各地でさまざまな準備が進んでいます。有名チームや新しいチームなどの練習も始まっていて、踊り子たちは本番に向けて汗を流しています。

15日、高知市で初練習を行ったのは「とらっくよさこい(ちふれ)(バイちふれ)」です。

一糸乱れぬ「隊列美」や観客と踊り子が一体となって祭りを盛り上げるのがチームの魅力で、2023年のよさこい祭り本番では「よさこい大賞」に輝きました。2024年のテーマは「御喜楽続々(おきらくぞくぞく)」。見ている人を「ゾクゾク」させて、チームが目指す「理想郷」を追い続けるという思いを表現します。

初練習のこの日、さっそく行われた代名詞の「隊列美」に磨きをかける練習では、全員で手を前に出して鳴子を構え、掛け声に合わせて音をそろえて鳴らします。

そしていよいよ振付を覚える練習!手と足を様々な方向に素早く動かす振りに苦戦しますが…

(振付師 時久紀恵さん)
「楽しいー!できんね、できんね、楽しいね」

見ている人を「ゾクゾク」させるため、踊り子たちは難しい振付を繰り返し踊り覚えていきます。

(踊り子)
「いやもう複雑で…いつもよりも倍以上ですね…」
「難しい」
(Q.でも上手くなりたい気持ちもある?)「うん」
「難しいけど踊れるようになったので、これからももっとキレキレに踊れるようになりたい」
「とらっくの一員になれるって聞いた時は、本当にうれしくて頑張ろうと思った」

チームはこれからおよそ40回もの練習を重ね、2024年のテーマ「御喜楽続々(おきらくぞくぞく)」の完成を目指します。

(とらっくよさこい(ちふれ) 川村浩平代表)
「お客さんと踊り子が一体となってよさこいの風景をお届けして、その先にまた“一番”が見えたらいいなと思っております」

16日夕方、高知県四万十市不破(ふば)の石材店の敷地に多くの人が集まりました。四万十市のバンド「南十字星(みなみじゅうじせい)」のメンバーらが新たに結成したよさこいチーム『四万十市踊り子隊』です。

(四万十市踊り子隊 黒川広美さん)
「視覚障がいとか聴覚障がいとか、知的障がい以外の障がいがある方も参加できるように配慮や工夫をして準備を進めている」

年齢も、性別も問わず健常者も障がいのある人も誰でも参加できるチームで、最終的におよそ60人の踊り子の参加を見込んでいます。よさこい祭り本番では3つの曲を組み合わせたオリジナル楽曲をバンドの「南十字星」が生演奏する予定です。振付は3曲それぞれに合ったものを、スタッフの息子の高校生と中村高校のダンス部、日本舞踊の家元(いえもと)が担当。

このうち高校生が考えた振り付けが仕上がり、集まった踊り子が初めての練習を行いました。

「最初は難しかったけどどんどん楽しくなってきた。本番は上手で、賞を取れる踊りを見せたい」

(四万十市踊り子隊 毛利修三 代表)
(Q、踊り子は?)「最高です。いい感じです。覚えが早いですね、子どもさんは」

この日は踊り子たちに残る2曲も披露されました。

(四万十市踊り子隊 藤村龍介 副代表)
「若い人・高齢の方・障がいがある方、どなたでも気軽に参加して楽しんでもらおうということでスタートした。71年目にして初めて四万十市から踊り子が出るということなので注目してもらいたい」

よさこい祭りに向け県内各地で踊り子たちが動き出しています。2024年はどんな「高知の夏」を見せてくれるのでしょうか。

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