「どうせうまくいく」パリパラ日本代表 鬼谷慶子選手が母校に登場 生徒たちにエール

2024年8月にフランス・パリで開かれるパラリンピック陸上の日本代表に決まった高知市出身の鬼谷慶子(おにだに・けいこ)選手が母校を訪問しました。2024年5月に行われた世界パラ陸上での銀メダル獲得を生徒たちに報告しました。

鬼谷選手は2024年5月、神戸市で行われた世界パラ陸上競技選手権大会の女子円盤投げで、14メートル49センチのアジア記録を打ち立て銀メダルを獲得。パリパラリンピックへの切符を手にしました。鬼谷選手は13日朝、母校の高知学芸中学・高校を訪問。体育館に集まった生徒たちにエールを送りました。

中学・高校時代は陸上部に所属していた鬼谷選手は、大学2年の時に病気で手足にマヒが残る障がいを負い、リハビリを続ける中でパラスポーツと出会ったといいます。

(鬼谷慶子 選手)
「脳はネガティブな言葉を受け入れやすいので、『絶対にうまくいく』じゃなくて、『どうせ』って言う。『絶対にうまくいく』って言うと体に力が入って良いパフォーマンスが出なかったりするので『どうせうまくいく』と言ってみてください」

先輩からのメッセージを受けた後輩たちは。

(陸上部員)
「鬼谷選手の言葉には勇気づけられましたし、今週大会があるんですけど鬼谷さんの言っていた言葉を信じて頑張ってきたいと思いました」
「どんな困難にあっても、友達や先生などに助けてもらうっていうことを心にとどめて、試合に出ようと思います」

(鬼谷慶子 選手)
「車いすになってから人と合うことを避けたくなるようなときもあったので、こうして母校に帰ってくることも全然想像していなかったので、本当に帰ってくることができて良かったなと思います」

8月のパリパラリンピックに向けて高知学芸中・高校は、何らかの形で鬼谷選手を応援していきたいとしています。

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