鹿児島県内、線状降水帯の発生恐れ、18日午前にかけ厳重な警戒を 多いところで1時間70ミリ予想

 梅雨前線上の低気圧が発達しながら九州付近を通過する影響で、鹿児島県本土と種子島・屋久島地方は18日、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる恐れがある。鹿児島地方気象台は17日、鹿児島県(奄美地方を除く)と宮崎県に線状降水帯が発生する可能性があると発表。18日午前にかけて、土砂災害や河川氾濫の危険性が高まる恐れがあり、厳重な警戒を呼びかけている。

 気象台によると、18日の予想1時間雨量は多い所で70ミリ。午後6時までの予想24時間雨量は種子・屋久300ミリ、薩摩と大隅250ミリ、十島村180ミリ、奄美北部120ミリ、同南部100ミリ。

 線状降水帯が発生すると、さらに増える可能性がある。

 屋久島町では17日午前0時からの総雨量が午後10時までに170ミリを超えた。中種子町では1時間に43.5ミリを観測した。

 奄美地方南部では、10日の降り始めからの雨量が300~500ミリに達し、伊仙(552ミリ)、天城(457ミリ)、与論島(356ミリ)、和泊町(342ミリ)で平年の6月1カ月分の雨量を超えた。

 悪天候で鹿児島空港と種子島、屋久島を結ぶ日本航空の7便が欠航した。

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