【シンガポール】ナカノフドー建設、大型コンドの案件受注[建設]

ナカノフドー建設のシンガポール子会社は、西部ジュロンで大型コンドミニアムを建設する(ナカノフドー建設提供)

中堅ゼネコンのナカノフドー建設(東京都千代田区)は、シンガポール子会社のナカノシンガポールを通じ、同国で大型コンドミニアムの建設案件を受注した。受注額は明らかにしていない。

西部ジュロンレイク地区にある既存建物を解体し、地下1階・地上20階建て2棟、12階建て2棟から成る総戸数440戸のコンドミニアム「ソラ(sora)」を建設する。各棟の最上階がスカイガーデンでつながれた特徴的なデザインで、延べ床面積は4万449平方メートルだ。今年3月1日に着工しており、2027年4月の完成を見込む。

ジュロンレイクはシンガポール政府が都市開発を進めている地域だ。ナカノフドー建設によると、コンドミニアムは日本庭園や改装中のチャイニーズガーデンを有する国立公園ジュロンレイク・ガーデンに隣接。商業施設も近接し、利便性が高く人気の高いエリアに位置している。

ナカノシンガポールは1979年設立。シンガポールのほか、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナムと東南アジアに5拠点を構え、コンドミニアムなどの住宅施設や日系企業の工場、オフィス、商業施設、プラントといった幅広い建物の建設を手がけている。

23年には同社が建設を担当したシンガポール中央部の宿泊施設「lyfワンノース」プロジェクトが建築建設庁(BCA)主催の表彰式で「デザイン&エンジニアリング・セーフティー・アワード」の最高評価を獲得した。

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