【独自】原因は“早い者順” JR貨物の部品販売会で開門直後のまさかの「中止」…警察も出動する大混乱 メガネ踏み壊され「痛い」の叫び声も

6月15日にさいたま市で開かれたJR貨物のイベントに鉄道ファンが殺到し、押し合いへし合いの大混乱となったため、イベントは急きょ中止に。
警察が出動する事態となった。いったい何があったのか?

旧国鉄時代の品々も…

鉄道ファンがイベントに殺到し、大混乱となる様子をとらえた映像がこちら。

職員が「走らないでください!」と大きな声で呼びかける。

現場は鉄道ファンの叫び声が響き、騒然としている。

この直後、イベントは中止を余儀なくされた。
いったい何があったのか?

騒動は15日、さいたま市大宮区にある「大宮車両所」で起きた。
この日行われる予定だった、JR貨物の部品販売会。

車両の速度計1万円や腰掛け1万5000円、さらに旧国鉄時代の電気機関車の銘板30万円など、マニア垂ぜんの品々が売りに出される予定だった。

イベント当日は門の前に多くの鉄道ファンが列を作り、午前9時半ごろに門が開くと、並んでいた鉄道ファンが一気に押し寄せたという。

販売会は先着50人に限り、優先的に部品購入の抽選に参加できることになっていた。

門の付近には、朝から100人近い鉄道ファンが集まっていたという。

メガネ踏まれ壊され 「痛い」と叫ぶ人も

そして午前9時半ごろ、車両所の門が開くと、一部の鉄道ファンがいきなり猛ダッシュし混乱状態になったというのだ。

カメラは開門直後の様子をとらえていた。

職員:
走らないでください。はいどうぞ。走らないでください!(ザワザワ、ワサワサ)

職員:
車両部品販売会は見合わせます。

職員の制止を振り切って、われ先にと走る鉄道ファン。
混乱の中、メガネを踏まれ壊される人や、多くの人に押され、「痛い」と叫んでいる来場者もいたという。

来場客からは「押さないで~、真ん中分けて…」という声も聞かれる。

職員:
車両部品販売は見合わせます。

現場の混乱によって安全が確保できないとして、販売会は開門直後に中止の決断が下された。

興奮した鉄道ファンが整列用のパイロンを蹴って破壊する行為もあり、現場には警察も駆けつけたという。

原因は“早い者順”

この販売イベント、以前は事前の抽選により購入者を決定していた。

しかし今回は、抽選枠が会場への先着50人。つまり、早い者順

後ろにいた一部の来場者が前に出ようと走り出し、混乱につながったとみられる。

JR貨物は「イベントを楽しみにしていた方には、申し訳なく感じています。今後、このようなことがないように運営方法を見直したいと考えています」としている。
(「イット!」6月17日放送より)

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