ファラージ氏の英右派政党、保守票取り込みへ移民抑制や減税公約

Elizabeth Piper William James

[マーサー・ティドビル(英国) 17日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレクジット)を主導したナイジェル・ファラージ氏は17日、党首を務める右派政党「リフォームUK」のマニフェスト(政権公約)を発表した。移民を抑制し、中小企業への減税を実施すると表明し、保守票を取り込む狙いだ。

7月4日の総選挙を控え、世論調査で野党労働党に大きなリードを許すスナク首相の与党保守党にとって、ファラージ氏の参戦はさらなる打撃となっている。

ファラージ氏は、リフォームUKが今回の選挙で勝利の見込みがないことを承知しているとした上で、公約発表は伝統的な保守派有権者を取り込み、最終的に保守党をしのいで同党の崩壊をもたらす第一歩だと語った。

「われわれの目標と野心は議会で足掛かりを築き、労働党(が率いる見通しの)政権に対する真の対抗勢力になることだ」と述べた。

必須ではない移民の受け入れを直ちに凍結し、欧州人権条約から離脱するとしたほか、フランスから海を渡ってくる移民を上陸前に押し戻すなどとした。外国人労働者を雇用する企業への追加給与課税も提案し、税収を他の分野の減税につなげるとした。

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