水害で架け替えの「松坂つり橋」開通 福島県いわき市

開通した松坂つり橋を渡る保育所園児

 2019(令和元)年の台風19号による水害での流失を受け、福島県いわき市が市内好間町の好間川で架け替え工事を進めていた「松坂つり橋」が開通し、17日に現地で渡り初め式が行われた。

 夏井川・好間川・新川水害対策促進連絡会が主催した。安全祈願のおはらいに続き、連絡会の佐々島忠男代表が「流失後、住民が市に早期完成を要望してきた取り組みが実った」などとあいさつ。テープカットに続き、好間ふるさと振興協議会の桜沢徳一会長らを先頭に保育所園児や住民ら約100人が渡り初めし、完成を祝った。

 流失前、松坂つり橋は住民の通勤・通学、買い物などに利用されていた。新しいつり橋は歩行者専用で全長53.3メートル、幅2メートル。市が災害復旧事業として2021年から橋梁工事を進めてきた。総事業費は約2億8千万円。

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