西谷第四町会が合同防災訓練実施 放水体験などに70人参加 横浜市保土ケ谷区

煙体験ハウスを使った訓練

西谷町のマンション「サンヴェール横浜西谷」と「レックスハイツ横浜西谷」の敷地内で6月9日、大規模災害に備える合同防災訓練が行われ、約70人が参加した。

同マンションは、過去2回の水害を経験した。サンヴェールの防災委員会は住民に防災意識を高めてもらおうと、2005年から防災訓練を実施。市マンションを会場とした防災訓練は市内では珍しく、保土ケ谷消防署から表彰を受けた。16年からは西谷第四町会と合同で行っている。

この日の合同訓練は、首都直下型地震による火災が発生したという想定で実施。消防職員や消防団員が講師役となり、住民は防災知識を試すクイズやスタンドパイプ式初期消火器具を使った放水訓練を体験し、発電機の使用法などについて学んだ。

起震車で震度6の揺れを体感したほか、火災が起きた際に煙が充満していく様子を再現し、適切な対応を学ぶ「煙体験ハウス」での訓練など、一般的な防災訓練では体験できない訓練も実施。レスキュー隊の降下演習を見学した子どもたちは「楽しかった」と話し、興奮した様子だった。

炊き出しのカレーライスを食べて訓練は終了。多世代交流を促す機会にもなっていた。

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