南神大寺団地 防災意識もグローバル 外国人向け学習会開催 横浜市神奈川区

蒸しパンづくりを楽しむ参加者

南神大寺団地で6月8日、「外国人のための防災学習会」が開催された。同団地自治会みなかん災害プロジェクト主催。神奈川区多文化共生ラウンジの共催。

同プロジェクトでは、団地内の広報紙での啓発やイベント開催などで、日頃から防災力向上に力を入れている。昨年末には、エレベーターに閉じ込められた際に、復旧までの間を機内で過ごすための「防災キャビネット」の導入も実現した。

今回は、外国にルーツのある住民に対しても防災について関心を持ってもらうと企画。当日は、日本人・外国人の団地住民に加え、3月にオープンした国際交流ラウンジのメンバーらも参加した。災害時にガス・水道・電気のライフラインが止まった時など、「災害時でもおいしい食事」をテーマに開催。有事の際でも利用できるガスコンロに、ポリ袋を使って作ることができる蒸しパンのアレンジレシピを紹介した。参加者は、ポリ袋にホットケーキミックスやお菓子を砕いて入れ、実際に蒸しパンづくりに挑戦した。

パンの完成を待つ間には、年始の能登半島地震の映像の紹介や災害時の正しい行動に関するクイズなどで、防災に関する知識を学んだ。インド人のプラディープさんは、「日本は地震が多いので、防災について学ぼうと思って参加した。ともに団地で暮らす人と交流できるのもよかった」と笑顔で振り返った。

© 株式会社タウンニュース社