セイント・ヴィンセント、共作したテイラー・スウィフト「クルーエル・サマー」の遅咲きヒットについて“まだ驚いている”と語る

セイント・ヴィンセントは、テイラー・スウィフトの「クルーエル・サマー」に対するファンの愛がどれほど素晴らしいかについて、まだ驚いているようだ。

2019年のアルバム『ラヴァー』に収録されている「クルエル・サマー」は、リリースされてから4年後に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で通算4週首位に輝いた。その8か月後、同曲の共作者、シンガーソングライターのセイント・ヴィンセントは、その遅咲きヒットについて、現地時間6月17日に公開された米ビルボードのデジタル・カバー・ストーリーで語った。

「“クルーエル・サマー”がこのような現象になっていることに、まだ驚いています。素晴らしい曲ではないからではありません。これは私たちが今いる時代を示しています。何枚も前のアルバムからの曲で、当時リード曲でもなかったのに、ファンの“いいえ、この曲だ。この曲を推すんだ”という声によってチャートを駆け上がっていくのです」とセイント・ヴィンセントは述べた。

「それは彼女のファンベースが非常に強力であることの完全なる証明です」と彼女は付け加えた。

「クルーエル・サマー」が首位を獲得した直後、スウィフトと同曲のもう一人の共作者であるジャック・アントノフは、ソーシャル・メディアでこの予期しない偉業を祝った。当時インスタグラムに投稿された映像でアントノフは「私たちが最高の曲だと言った曲で、“ねぇ、これは私たちの秘密のベスト・ソングだよね”と思っていました。そう、思っていたんです」と語り、スウィフトは「“クルーエル・サマー”を“Hot 100”で1位にしてくれて本当にありがとうございます。もう夏じゃないのに。秋も深まり、私はセーターを着ています」と続けていた。

セイント・ヴィンセントは、自身の7作目のスタジオ・アルバム『オール・ボーン・スクリーミング』のリリース直後、プライド月間にちなんで、クィア・アーティストとしての自身のアイデンティティについて米ビルボードに話した。「これまで制作してきたすべてのアルバムは、その時々の私の人生で起こっていることについての非常に個人的なものです。私はクィアです。コード・スイッチングができます。アイデンティティがパフォーマンスとして捉えられるという概念は、子どもの頃から非常に明確でした」と彼女は述べた。

「私はクィアで、多様性の中で生きています。しかし、特にこのアルバムは、ペルソナや脱構築についてではありません」と彼女は付け加えた。

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