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伊方原発の運転差し止め訴訟は、18日原告が最後の意見陳述をし、約12年半にわたった裁判が結審しました。判決は来年に言い渡されます。
伊方原発3号機の運転差し止めを求め訴えているのは、愛媛など全国から集まった住民約1500人です。
これまでの裁判で原告は、巨大地震を引き起こす可能性がある伊方原発沖の中央構造線断層帯の調査が不十分なほか、阿蘇山など火山の噴火を想定した安全対策もとられていないなどと主張。
更に、原発事故が発生した場合の避難計画にも実効性がないなどと訴えてきました。
それに対し四国電力は、「最新の科学的知見を踏まえ地震や火山など様々な災害を想定した安全対策をとっている」などと主張してきました。
18日の口頭弁論では、原告側の3人が意見陳述し「福島第一原発の事故と同じ過ちを起こさない判決を切に願います」などと述べ、改めて運転の差し止めを求めました。
裁判後の会見で原告団が次のように述べました。
(原告団・薦田伸夫弁護団長)
「勝たないことには、実際に事故が起きてしまうまで今の状態が続いてしまうのに違いないので、是非とも勝訴判決を望みたい」
一方、四国電力は・・・
(四国電力原子力本部・池尻久夫副部長)
「伊方発電所3号機を『安全対策を十分に強化してきた』ということを主張してきた、私どものこれまでの主張がご理解いただけるものと信じている」
2011年12月に提訴された裁判は、双方の主張を終え18日結審し、判決は2025年3月18日に言い渡される予定です。