「ガツガツ系で」西武・渡辺監督代行が期待する育成出身ルーキーは最下位からの救世主になるか 12球団ワースト打線の起爆剤に「打ってチームをもり立てたい」

全体練習でティー打撃をする西武・奥村

西武の奥村光一外野手(24)が18日、最下位からの巻き返しを期すチームの起爆剤として打率3割超えを誓った。ベルーナドームで行われた1軍の全体練習でティー打撃などをして約2時間汗を流し「3割を超えてシーズンを終わりたい。1打席目から打ってチームをもり立てたい」と意欲を示した。

育成6位で今年入団した奥村は50メートル5秒8の俊足と積極性を買われ、9日に支配下選手登録された。14日DeNA戦の第3打席に通算11打席目でプロ初安打を放つと、同日から3試合連続安打をマークした。

「思い切り振れるようになってきた。出塁率にこだわりたいけど、今は相手が警戒するような選手ではないので、どんどん勝負してくる。まずは強い打球を打って打率を残したい」と21日オリックス戦(京セラドーム大阪)から初対戦が続くパ・リーグの球団相手にも積極的にスイングしていく覚悟を見せた。

最下位の西武は12球団ワーストのチーム打率2割2厘にあえぐだけに、巻き返しには打力向上が不可欠。「今、打てる選手は誰でもほしい」と望む渡辺監督代行は「奥村は頑張っている。ガツガツ系で」とひたむきさに期待した。

奥村はDeNAとの3連戦で落下地点へ入る守備の動きが遅く、失点につながったことを反省。18日は赤田外野守備走塁コーチの指導の下、フライの捕球を中心に特守を行った。「守備面でピッチャーに迷惑をかけているので、助けられるような守備をしたい」。14日にプロ初盗塁を決めた快足も含めて走攻守で躍動し、混戦が続く外野手のレギュラー争いからも抜け出す。

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