「今を生きる大切さ」 がんで亡くなった留学生の弟 高知への感謝とメッセージ

2022年にがんで亡くなったネパールからの留学生、カナル・ケサブさんの弟が高知高専で講演し、今を生きる大切さや高知への感謝の思いなどを伝えました。

高知工業高等専門学校を訪れたのは、カナル・ジーブラズさん。2022年に亡くなったネパールからの留学生、カナル・ケサブさんの弟です。

兄のケサブさんは2019年から、高知市の龍馬デザイン・ビューティ専門学校で日本語を学んでいましたが、留学中にがんを発症。留学生仲間や県民から多くの支援を受けながら病と闘いましたが、2022年6月、天国へ旅立ちました。

兄を亡くしたジーブラズさんは同じ専門学校で学ぶことを決め、2023年10月に、龍馬デザイン・ビューティ専門学校に入学しました。

講演では、突然がんになった兄について触れ、およそ180人の学生に対して「後悔しない人生を送ってほしい」と今を生きる大切さを伝えました。そして、改めて、県民への感謝の思いを述べました。

(カナル・ジーブラズさん)
「兄はよく『高知のみなさんは家族みたいだ』と言っていました。高知のみなさんの素晴らしさは言葉では言い表せません」

現在、学校やアルバイトを通して日本語を学んでいるジーブラズさん。将来は国際ビジネスやホテルサービスの仕事に就きたいと考えています。

(学生)
「自分も友達とか家族を大切にして、これからの人生、時間を大切に頑張っていきたいと思った」

(カナル・ジーブラズさん)
「僕たちの人生がいつ終わるか分からないので、自分がやりたいことをチャレンジして、頑張って前向きな気持ちでやりましょう」

ジーブラズさんは将来の夢のために専門の学校で学ぶことを目標に2025年3月まで龍馬デザイン・ビューティ専門学校で日本語を学ぶ予定です。

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