自分たちの声を政治に届ける意義を実感 岩手大学で選挙啓発授業・模擬投票

投票率の低い若い世代に政治への関心を高めてもらおうと、大学生を対象にした特別授業が18日、盛岡市で開かれました。

この特別授業は、若い世代に選挙の仕組みや投票を通じた政治参加の大切さを知ってもらおうと、盛岡市選挙管理委員会などが企画したものです。
18日は岩手大学の人文社会科学部の1年生を中心におよそ113人が参加し、選挙の種類や投票の方法について学びました。

2023年9月に投票が行われた岩手県知事選挙で、盛岡市の投票率は52.32%でした。年齢別にみると、70歳から75歳までが平均で68.73%でした。一方、今回参加した学生たちの多くと同じ世代の18歳は42.50%、19歳が29.79%と、3分の2から半分以下にとどまっています。

きょうの授業では模擬選挙も行われ、学生たちは仮想の都市「みらい市」の市長選挙に立候補した3人の演説を聞いて、1票を投じていました。彼らは投票を通じて、自分たちの声を政治に届ける意義を感じ取っていました。

(投票経験ない男子学生)
「自分が投票に行くことで政治に関わることができると知ったので、ぜひ投票に行こうと思いました」
(投票経験ある女子学生)
「前回投票は親と行ったけれど、きょうは投票の流れを詳しく教えてもらったので次の選挙からは1人でも行けそうだなと思いました」

若い世代の政治への関心や投票率を引き上げるために引き続き工夫や努力が求められています。
(盛岡市選挙管理委員会 木村大地 主任)
「(低投票率は)いろいろな要因があると思いますが、こちらとしては授業を継続して、若い世代に投票を訴えていきたい」

盛岡市選挙管理委員会は今月28日にも岩手保健医療大学で特別授業を実施する予定です。

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