2026年に指定野菜へ 岩手県宮古市でブロッコリーの収穫進む

今、旬を迎えている野菜・ブロッコリーにスポットあてます。

2024年1月、国は2026年度にブロッコリーを指定野菜に追加することを決めました。この「指定野菜」とは「消費量が多く、国民生活上の重要性が高い品目」として位置づけられた野菜を指します。
現在、指定野菜はキャベツやニンジンなど14品目があります。その指定野菜に再来年の2026年度、加わることになったのがブロッコリーです。新たな品目が加わるのは1974年にジャガイモが追加されて以来で、およそ半世紀ぶりとなります。
2010年から2022年までのブロッコリーの出荷量を見ると、全国的に増加していますが、岩手でもここ10年で出荷量が伸びています。
出荷量、そして消費も増えている注目の野菜・ブロッコリー。県内有数の産地、岩手県宮古市では今収穫が進んでいます。

岩手県宮古市田代、山あいのこの地域ではいま、ブロッコリーの収穫が盛んに行われています。生産者の上坂喜和さんはブロッコリーの生産を始めて12年。今月の1か月間が収穫時期です。

春の訪れが早く、内陸に比べ初夏も涼しい宮古市は、ブロッコリーがゆっくりと大きく成長するのに適した気候です。洋野町から山田町までの沿岸地域で作られるブロッコリーは年々出荷量が増えていて、今年は7月上旬までに3万ケース、240トンの出荷を見込んでいます。
出荷先は主に岩手県内ですが、青森県八戸市や仙台市の市場にも出されています。岩手県内でのブロッコリーの収穫・出荷は来月上旬まで続きます。

宮古市をはじめとする沿岸地域で収穫されたブロッコリーは、出荷する際にある工夫がされています。それは漁港の氷です。集荷場が田野畑村の漁港近くにあることから、鮮度を保つために漁港の氷を詰めて出荷しています。
鮮度の状態が良いと出荷先からの評価も高いそうです。県内でも出荷量が増えていて、注目も高まるブロッコリーは2026年度に指定野菜となります。

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