ドラマ『約束』ついに最終回、真犯人の狂気すぎる怪演&たどり着いた真実に…「圧巻」「映画見てるみたいだった」

6月13日(木)中村アンと横山裕(SUPER EIGHT)が出演する日本テレビ系新木曜ドラマ『約束 ~16年目の真実~』最終話が放送された。本作は、16年前の連続殺人事件で全てを奪われた桐生葵(中村アン)が刑事となって故郷に戻り、過去の真相に迫る“予測不能×完全オリジナル”の心理サスペンス。ついに最終回を迎えたこの日、SNSでは桃役・織田梨沙の怪演が話題となり「すげぇな、逮捕の瞬間まで狂ってたよ…」「映画見てるみたいだった…」などのコメントが多く寄せられた。
(以下、ドラマ最新話までのネタバレを含みます)

◆最終話「未来」

井出(森優作)の雑貨屋で真犯人を示す決定的証拠を見つけた葵(中村アン)。香坂(横山裕)に電話で真犯人と接触したことを伝えていた途中、葵は何者かにロープで首を絞められそうになる。笑いながら現れたのは…葵の同級生、飛鳥桃(織田梨沙)だった。「やっとこうして向き合える。驚いた?…でも葵、最低だね。破ったでしょ、私との…約束」

桃に突然襲われる葵

手に持っていたスマホを通話状態にしたままポケットに入れる葵。香坂は葵と真犯人・桃のやりとりをじっと聞いていたが、突然音が途切れた。葵は桃にスタンガンを押し当てられ、意識を失ってしまったのだ。香坂は、捜査第一係の木崎(坪倉由幸)、夏目(樋口幸平)らに状況を伝え、事件現場で井出が目撃されたのは、桃をかばうためのアリバイ工作であり、真犯人である飛鳥桃は、葵を連れどこかに移動した可能性が高い、と説明した。

捜査第一係に状況を報告する香坂

木崎と夏目が井出の雑貨屋に駆け付けるが、すでに葵は連れ去られた後だった。香坂は、警視庁本部に送検されていた井出を望野署に呼び戻し、桃が葵を誘拐した場所の手がかりを聞き出すことに。

気を失っていた葵が目を覚ますと、倉庫のような薄暗い場所で椅子に縛り付けられ監禁されていた。「約束って、何?」「私に執着してたんでしょう?どうして関係ない人たちを殺したの?」と葵が問い詰める。しかし、葵の怒りの言葉は全く届く様子はなく、桃は「簡単に言うと葵の代わりに他の人を殺して、補ってたって感じ?」と笑いながら話し始めた。全てのきっかけは不破(細田善彦)が書いた映画のシナリオを読んだことだという。

シナリオの“突然ロープで首を絞めて殺してその口にビー玉を詰める”という一連の流れが、とても美しく官能的で感動し、主人公を演じる葵が首を絞められ苦しむ顔を想像して、殺人衝動が出てきたのだと語った桃。そこから、葵の面影がある女性をターゲットにして自分なりに殺す練習をしていたと、殺人の動機を告白した。

不破の妹・玲を殺したのも葵に少し似ていたから、と話す桃。たまたま玲と葵がもみ合っているところを見かけ、急に殺したい衝動に駆られたがロープを持っていなかった。そこで葵の父・康男(長谷川朝晴)が殺人犯として疑われたら、葵が見たことのない顔を見せてくれるかもしれないと思いつき、葵の家の庭からロープを持ち出した。そのロープで玲を殺害し、「命、無駄にしないからね。この練習は必ず生かすから」と指切りしたのだという。そこに、玲を心配して葵が戻ってきた。腕につけていたミサンガが切れて現場に落ちていることに気付いた桃は、バレるのを恐れ、葵の後頭部を背後から殴り、葵は記憶を失ったのだった。

ちょっとしたいたずら心で葵の父・康男を巻き込んだ桃。自分の知らないところで様々な事件や思惑が重なり、康男は逮捕され、そのまま帰らぬ人となってしまった。“もう殺人はやめよう”と思ったが、最後に自分に暴力をふるう母親だけは始末したかった、と話す桃。身内の死体となると疑われる可能性が高いため、困っていた時に現れたのが…井出尚哉だった。

井出尚哉(画像は第9話より引用)

一方、香坂に取り調べを受けている井出。親に見捨てられ、施設ではいじめられ、どこにも居場所のない井出に、桃が声をかけてくれたという。互いに親から受けた虐待の話をしたり、彼女のお店にも行くようになっていた。「彼女はこの世界に俺の居場所を作ってくれた」。だから桃が母親を殺害したことを知った夜も、“自分が救わないと”と思ったという。桃は、井出に“死体を葵の実家の庭に埋める”よう指示し、それ以降も井出は何の見返りも求めず、全て桃の思い通りに動いていた。映画のシナリオの続きも井出が書いたものだった。

「私はこの町で葵を殺したかったんだって再確認した」。再び葵が望野町に戻ってきてくれた時、“葵に見てほしくて、死体を隠すのはやめた”と興奮した表情で話す桃。「どうして…私がターゲットなら最初から私を殺せばよかったでしょ!」と怒りを見せる葵に、桃は「何言ってんの?殺さないよ。私たち親友でしょ?親友を殺せるわけないでしょ」と不思議そうな表情を見せた。しかし、“親友”という言葉に反応しない葵に、「やっぱりだ。すっかり忘れてるんだね。あの日の約束」と桃は、高校時代に交わした約束について話し出した。

相対する葵と桃

当時、「葵とずっと一緒にいられたらな」と話す桃に、葵が「どこにいても親友でしょ?…いつまでたっても親友だから」と言ってくれたことがうれしくて、桃はこの望野町で“最高の作品を完成させる“と”指切り“したのだ。それは桃にとっては”この町で葵を殺す約束“だったのだ。

再会したにもかかわらず、葵は親友の自分を疑って逮捕しようとした。「だったらもう親友じゃないね。殺していいね」と桃は言い放ち、葵の首にロープをかけた。「葵、さようなら」。その瞬間、桃を捜索していた望野署のメンバーが到着し、香坂が桃を突き飛ばした。そこに不破も到着し、怒りをあらわに持っていたナイフで桃を刺そうとするが、葵が走り出し、制止した。「不破くんが罪を犯すことを玲ちゃんは望んでなんかない。命を奪われた人たちのためにも彼女は裁かれなければならない」と訴えた。桃は「私を助けてくれたんだね」とシリアルキラーのように、うっとりした顔で葵を見つめたまま…葵によって手錠をかけられ、ついに連続殺人事件の終止符が打たれた。

16年目の真実が明らかとなり、真犯人逮捕へ至ったものの、葵は後悔と悲しみを抱いていた。香坂は“もし主役が別の人物ならターゲットも変わっていた、それだけのこと”だと葵に伝える。それでも何か救う手立てがあったのではと言う葵に「それはあなたが背負うべきことではない。多くの犠牲者を思い、これ以上の悲しみが生まれないよう大切な人を失わないよう、強く生きる。…見るべきは未来です!」と香坂は優しく背中を押すのだった。

葵と再会する一条(岡部たかし)

後日、この事件解決により不起訴になった一条(岡部たかし)と再会を果たす葵。一条は有村(杉本哲太)からあるものを預かっていた。それは父・康男から葵へ宛てた手紙だった。最後まで葵のことを思い続けていた父からの手紙を読み、葵は涙を流しながらも笑顔を見せた。「お父さんの言う通り、真実、明らかになった。約束…果たしたよ」。父が誤認逮捕された“あの日”からずっと追い続けていた真実、葵は自分の力で16年かけてたどり着いたのだった。

そば屋で一条と再会する捜査第一係

香坂は本部へ戻ることが決まった。香坂は葵を本部へ推薦すると伝えたが、葵は自分の責務はこの町を守ることだと望野署に残ることに。葵は「またいつか」と笑顔で投げかけると、香坂も笑顔を見せた。その2人の笑顔は“バディ”としての信頼や尊敬を感じる笑顔であった。そして葵、不破や恵、同級生のメンバーもそれぞれの思いを抱えながら、未来へと進んでいく。「この町は私の未来だ」

そして3か月後。香坂が担当する事件に応援要請を受けて参加した葵。香坂のプロファイリングと葵の推察力で捜査がスタート。2人の新たなストーリーが、始まろうとしている…。

◆SNSで桃の怪演が話題!最終回で「約束ロス」も

SNSでは、真犯人の桃役を演じた織田梨沙の怪演ぶりが話題となり「すげぇな、逮捕の瞬間まで狂ってたよ…」「狂気すぎる」「二面性、サイコパス…ニコニコしながら凶行を打ち明けるの圧巻だった」「映画見てるみたいだった…」「単なるサイコパスじゃなくて筋が通ってるの怖い」などのコメントが多く寄せられた。また、ついに最終回を迎えたことへの“約束ロス”の声も広がり、「もう会えないかと思うと寂しい、続編お願いします!」「映画館で見たいドラマだった」「来週も放送してほしい!」など、終わりを惜しむコメントも多く寄せられた。

バディ・葵と香坂(画像は第1話より引用)

さらに、葵と香坂のバディとしての成長も「最強で最高のバディ」「もっと桐生と香坂の活躍が見たい!続編とかスピンオフやってくれ!」など、葵と香坂の“バディ愛”が伝わるコメントも多く上がった。

ドラマ『約束~16年目の真実~』
読売テレビ・日本テレビ系 毎週木曜よる11時59分放送

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写真提供:©読売テレビ

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