「現ドラってめっちゃいい制度」1軍出場ゼロの23歳が20年目交流戦で史上最高打率.438「3軍にいたなんて信じられない」「これが実力なのよなぁ」

日本ハムの水谷

◆日本生命セ・パ交流戦 阪神タイガース2x-1北海道日本ハムファイターズ(18日、阪神甲子園球場)

現役ドラフトで日本ハムに加入した23歳が快挙を成し遂げた。

20年目を迎えた交流戦で歴代最高打率をマークし首位打者に輝いたのは水谷瞬。昨季まで5年間所属したソフトバンクでは1軍出場なし外野手が、交流戦2試合目の5月29日の阪神戦で1番左翼で先発すると、3安打の大暴れ。翌日には4安打を放ち、6月2日のDeNA戦ではプロ初本塁打も記録した。勢いに乗った水谷は15試合連続安打をマークするなど、一時は打率が5割を超えるフィーバーぶりだった。

この日も3番左翼で先発し、初回に阪神・村上頌樹からきれいなセンター前ヒットを放った。しかし第2、3打席凡退。8回2死三塁で迎えた第4打席で凡退すると、歴代最高打率を逃すピンチだったが、申告敬遠で歩き、打率.438をキープ。代走を送られて快挙を達成した。

この活躍にSNS上では「これが水谷瞬の実力なのよなぁ」「あっぱれ」「スゴすぎるって」「3軍にいたなんて信じられない」「現役ドラフトってめっちゃいい制度」などの声が上がっている。

ナイジェリア人の父を持つ水谷は石見智翠館高校から2018年ドラフト5位でソフトバンクに入団。昨季は2軍戦83試合に出場し、打率.259、4本塁打、35打点を記録。オフの現役ドラフトで日本ハムに移籍し、4月9日のソフトバンク戦で1軍初昇格し、11日に6番左翼で初出場。古巣からプロ初安打を記録した。193㌢の長身外野手で、愛称はミドルネーム「ジェッシー」を略した「ジェシー」。

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