長崎県諫早市長野町区画整理事業 2026年秋開業へ着工 九州最大級ゆめタウン核に

ゆめタウンを核とした区画整理事業の完成イメージ図(濃い色の部分が事業施行区域、イズミ提供のデータを基に作製)

 2026年秋を開業目標とする大型商業施設「ゆめタウン諫早」(仮称)を核とした長崎県諫早市長野町での区画整理事業で18日、造成工事が始まり、現地で安全祈願祭があった。イズミ(広島市)が展開するゆめタウンとしては九州最大級の店舗を核に、住宅地区や公園なども整備し、業務地区には医療・保育施設などの誘致を図る。

ゆめタウンを核とした区画整理事業地

 地権者でつくる市長野土地区画整理組合(八江利春理事長)が事業主体となり、事業施行区域面積は島原道路長野インターチェンジ(IC)に接する約17.9ヘクタール。約200のテナント、シネマコンプレックスなどが入る計画のゆめタウンでは約2千人の雇用が想定され、八江理事長は取材に「(構想から)8年かけてようやくスタートでき、ほっとしている。(雇用創出で)人口定着につながる」と地域への波及効果を強調した。
 現時点での計画では、ゆめタウンは1~3階が店舗、4~5階と屋上が駐車場。営業面積は「ゆめタウン夢彩都」(長崎市)の約1.5倍の4万6千平方メートルを見込む。商圏人口は佐賀県鹿島、嬉野、武雄各市も含む約50万人を想定し、年間約1千万人の来客を目標にしている。
 事業施行区域は大半が市街化調整区域に当たるため、諫早市は昨年5月、都市計画法に基づき、開発に必要な地区計画を決定していた。
 祈願祭には八江理事長やイズミの山西泰明社長、大石賢吾知事、大久保潔重市長ら約110人が出席した。

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