ながさきピース文化祭2025 オペラ「蝶々夫人」キャスト9人を募集 8月の公開オーディションで選出へ

プッチーニ生誕150周年を記念し県オペラ協会と長崎交響楽団が上演したオペラ「蝶々夫人」=長崎市、長崎ブリックホール(2008年)

 「ながさきピース文化祭2025」の一環で2025年11月1、2日に長崎を舞台にしたオペラ「蝶々夫人」の全幕公演を予定している県オペラ協会と長崎交響楽団は、蝶々夫人など主要キャスト9人を募集している。本県出身者や県内在住者が対象で、8月18日に長崎市内で開く公開オーディションで選出する。
 ながさきピース文化祭は、国内最大の芸術・文化の祭典である第40回国民文化祭、第25回全国障害者芸術・文化祭の統一名称。同公演は、長崎市の「地域文化発信事業」の一つに位置付けられている。
 指揮は星出豊(昭和音楽大客員教授)、演出は粟國淳(大阪音楽大客員教授)、審査員長は折江忠道(藤原歌劇団総監督)、審査員の永井和子(前新国立劇場オペラ研修所長)ら、日本のオペラ界をけん引する音楽家たちが顔をそろえ、公演の舞台装置なども一流スタッフが手がける。
 公演は全3幕で約2時間半。原語のイタリア語で上演する。募集する役柄は蝶々夫人とピンカートン、シャープレス、スズキ、ゴロー、ケイト、ボンゾ、神官、ヤマドリ。

オペラ「蝶々夫人」オーディションへの参加を呼び掛ける(左から)県オペラ協会の松本佳代子副理事長、高木浩行理事長、篠暁子事務局長=長崎新聞社

 県オペラ協会の松本佳代子副理事長は「主人公の蝶々夫人役は高音から低音まで歌唱力が問われ、感情を込めた演技や所作にも気を配る必要がある。他の主要キャストも難しいが、それぞれ見せ場がある。ぜひオーディションに挑戦してほしい」と呼びかけている。
 高木浩行理事長は「蝶々さんがなぜ命を絶ったか、新しい解釈を加えるなど趣向を凝らし、熱い思いを込めた大舞台。関係者が交流を深める機会とし、長崎の魅力を全国に世界に発信したい」と意気込みを語った。
 オーディション希望者は、申込書を県オペラ協会事務局に郵送する。8月10日締め切り。また、観覧希望は先着100人で、事前に申し込む。問い合わせは同協会事務局(電090.9563.5461)へ。

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